今回のテーマは第三角法と図面の見方です。
単純な絵を使って説明してまいりますので、お気軽にご覧いただければと思います。
第三角法って?
製図しよう!となったら平面図や正面図、側面図を描きますよね。これを無造作に配置していては、パッと見て理解しづらいです。そのため日本では、第三角法(JIS)(投影法とも呼ばれます)を用いた図面を描きます。
第三角法を用いた図面の配置
まず一番上に平面図
平面図の真下に正面図
正面図の右に右側面図
正面図の左に左側面図
左右どちらかの側面図の隣に背面図
正面図の下に下面図
このようにルールが決まっていれば、すぐにどこに何が描かれているのかがわかります。
ヨーロッパや中国などでは、上記の配置を上下と左右が反転した第一角法(ISO)を用いて図面を描きます(平面図が下、下面図が上、右側面図が左、左側面図が右)
どうでしょう?感覚的には第三角法の方がわかりやすいと思いませんか?
「この図面は第三角法を用いて描かれています」と明示するため、上記のようなシンボルを図面に記載する必要があります。
各企業の図枠内に記載されていることが多いですね。
図面の見方
実際の絵を用いて、どのように描くのか?
平面図と正面図、側面図はどのようにつながっているのか?
下の絵ご覧ください。今回は、左右が一緒なので左側面図は割愛しています。
平面図は真上から対象のものをみた絵です。
お家をGoogle Earthで見たことありませんか?あれを絵にした感じです。
正面図は、お家だったら玄関のある真正面を見たものですね。
その左か右に回ってもらうとお家の側面が見えますね?それが側面図です。
平面図は屋根のみが見えた状態、四角が屋根の範囲で真ん中の線が屋根の頂点をあらわしています。
屋根の下の方が先ほどの四角の一辺と同じ長さになります。(多くの屋根は末広がりですね。)
高さ方向のデータがあれば、屋根や外壁の高さを描くことができます。
単純な絵なら、正面図か側面図かどちらか一方でもデータがあればもう一方も描けますね。
小さいころ描いたような家を対象に説明しています。(ドアも窓もないヒドイ造りの家ですね。)
複雑な機械部品などでも見方・描き方は同様です。
平面図と正面図また正面図と側面図をどうつなっがっているかをわかりやすくするため、想像線を描かせてもらいました。
また説明する上で見た目が煩雑になるかと思いまして、寸法等は入っていません。
ご了承ください。
補足
・背面図は正面図の反対側から見た絵
・下面図は対象の底の絵
何か一つでもお役に立てれば、嬉しく思います。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
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